2024.11.17 08:21 更新
2024.11.16 取材
SilverStone Technology(本社:台湾)は2024年11月16日(土)、LIFORK 秋葉原 II(〒101-0021 東京都千代田区外神田3丁目13-2)にてテックウインド株式会社(本社:東京都文京区)共催による新製品発表イベント「SilverStone EXPO 2024~LEGACY~」を開催した。
すっかり毎年恒例となっている、自作PCパーツメーカーの老舗・SilverStoneによるアキバイベント。会場には最新モデルが勢ぞろいし、Shawn Chou氏(Marketing/PR Specialist)による新製品紹介をはじめ、豪華な景品が当たるじゃんけん大会も実施された。今回のレポートは、2025年に発売が予定されている新作PCケースを中心に、SilverStoneの注目製品をご紹介しよう。
間もなく市場に投入されるのが、SilverStoneを代表する「ホームシアター向けPCケース(HTPC)」の新作。タワー型ミドルタワーPCケースを横倒しにしたようなオールドスタイルの「CW04」は、典型的かつ正統派のHTPCと言える。
目を惹くフラットデザインのフロントパネルとトップカバーはアルミニウム製。筐体はスチール製で、素材を使い分けることで剛性を確保する、SilverStoneの伝統的スタイルは健在だ。また、下部のスイッチ類やアクセスポートは開閉式の扉で全て隠せる仕様。LEDインジケーターの輝度調節機能は、部屋の明かりを落とした動画鑑賞を意識したもので、随所にSilverStoneらしさが感じられた。
外観は従来型HTPCデザインを継承しつつ、内部構造は最新仕様。SSI-EEBサイズのマザーボードが搭載できるほか、GeForce RTX 4090クラスのハイエンドグラフィックスカードを最大2枚、2スロット厚のグラフィクスカードなら最大4枚まで搭載できる。
さらにラジエターはトップ及び左サイドに最大360mmまで装着可能。冷却ファンはトップに120mm×3基、リアに120/140mm×1基、左サイドに120mm×3基または140mm×2基が増設できる。横置きの高エアフロー設計は、グラフィクスカードから発生する熱も強力なエアフローにより排気できるという。外形寸法は幅440mm、奥行き451mm、高さ239mm。発売は2025年Q1予定。
「よもや本当に発売されることになるとは」(メーカー担当者) |
COMPUTEX TAIPEI 2023の出展で話題になり、昨年のアキバイベントでも展示されたPC-9800風ケース「FLP01」。Twitter(X)のエイプリルフールネタから始まったPCケースが、いよいよ2025年Q1発売予定という。
展示されていたのは試作機の第3弾で、かなり製品版に近いとのこと。5インチフロッピーディスクのあった場所には、光学ドライブベイとI/Oポートを搭載。マザーボードはSSI-CEBまで対応し、グラフィックカードは長さ最大約300mmまでをサポートする。
ストレージは3.5インチ、2.5インチが搭載可能。側面には合計3基の冷却ファン(吸気推奨)が搭載でき、内部正圧状態を作り出すことで内部の温度は一定に保つという。レトロな外観に最新スペックのパーツを組み合わせたPCが構築できる、なかばコアなオールドタイマーとして新鮮に映るだろう。外形寸法は幅440mm、奥行き362mm、高さ170mm。売価は税込みで19,800円が想定され、2万円以内には抑えたいとのこと。