2012.09.18 20:14 更新
2012.09.18 配信
発表されたのは、冷媒の急激な体積膨張で生じる「高速ジェット流」を利用して冷却効果を飛躍的に高める独自技術「Jet Explosion Stream Technology」(JEST)を搭載したループヒートパイプ冷却システム。既存のヒートパイプ方式の2.3倍となる発熱密度390W/cm2に対応する冷却性能を実現し、電力変換装置用のパワー半導体やスーパーコンピュータの演算処理装置など、ハイレベルな冷却が要求されるシーンで活躍する。
1本あたりの熱輸送量に限界を抱え、発熱量増加に大型化で対応してきたヒートパイプ方式の問題点を改善。従来以上の高発熱密度に対応するため、受熱部や冷却システム全体の小型化が可能になった。さらに液冷システムのようにポンプなどの駆動部に頼ることなく長距離の熱輸送に対応し、消費電力の低減にも貢献する。
今後高発熱化が予測される電子機器に対し、冷却機器を大型化せずに発熱量増加に対応できるため、省エネ型の冷却システムとしても最適といえる。
なお、開発の成果は2012年9月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催されるN+(エヌプラス)展示会に出店される予定。
文: GDM編集部 絵踏 一
パナソニック エコシステムズ株式会社: http://panasonic.co.jp/es/peses/