USB動作電流も約60％低減。機器の小型・省電力化に貢献する新型マイコン

16bitマイコンでは業界初となる、「USB Battery Charging Specification Revision　1.2（USB BC 1.2）」準拠のUSBホスト/ファンクション機能を搭載する「RL78/G1C」グループがルネサスより発表された。

USB BC 1.2準拠のバッテリーチャージング機能により、最大出力が500mAhだった従来のUSB2.0仕様に比べ、3倍となる最大1.5A出力の高速充電を可能にする。また、CPUに低消費電力と高速演算性能を両立した「RL78」を採用。同社の従来モデル（「R8C/USB」、「78K0R/USB」）と比較して、USB動作時の消費電流を約40～60％削減させた。

高出力と省電力化の実現により、システムの低コスト化や部品点数削減による機器の小型化に貢献。スマートフォンアクセサリなどのポータブル機器やヘルスケア機器、データロガーをはじめとする産業機器など広範囲な用途への応用が期待されている。量産開始は2013年3月の予定で、2014年3月には月産100万個を達成する見込みだ。

文： GDM編集部 絵踏 一
ルネサス エレクトロニクス株式会社： http://japan.renesas.com/