2013.01.07 19:49 更新
2013.01.06 配信
スマートフォンなどモバイルデバイスの充電に使用できる、新感覚のバッテリーユニット「Nectar」がLilliputian Systemsから発表された。USB2.0ポートを搭載する手のひらサイズの製品で、「Nectar Pod」と呼ばれる円筒形のカートリッジを電源に使用する仕組み。一般的なモバイルバッテリーと異なり本体を充電する必要がなく、カートリッジを使い切った場合でも入れ替えればすぐに端末を充電できるという便利なアイテムだ。
Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)を使った同社独自の固体酸化物型燃料電池(SOFC)技術「Silicon Power Cell」に基づく製品で、Nectar Pod1本で55000mWhの給電が可能。同サイズのバッテリーと比較して5~10倍のランタイムを実現するとされ、スマートフォンやタブレット、ヘッドセットなどを実に2週間にわたって充電できる。また、交換式カートリッジのNectar Podを複数本持ち歩くことで、「本質的には無限のランタイムを実現」(メーカー)することも可能だ。
接続インターフェイスはUSB2.0で、電圧は+5V。ピーク電力は2.5Wで、ホットスワップに対応。重量はNectar本体が200g以下で、Nectar Podが35g以下とされる。なお、製品は1月8日からラスベガスで開催される「2013 International CES」に先立ち同見本市の「Innovations Award for Design and Engineering」賞を受賞。会場内にて展示デモも実施される予定だ。
文: GDM編集部 絵踏 一
Lilliputian Systems, Inc.: http://www.nectarpower.com/