2013.01.08 16:22 更新
2013.01.07 配信
AMDは、ラスベガスで開催中の「2013 International CES」において、業界初のx86クアッドコアSoC(System on a chip)や次世代APUなど、コンシューマ向けAPUの新ラインナップを一挙発表した。
初のx86クアッドコアSoCとなる「Temash」「Kabini」は、“Jaguar”マイクロアーキテクチャを採用したAPU。いずれも省電力化を推進し、低消費電力クライアントやタブレットをターゲットにしている。
「Temash」は、Windows 8タブレットなどハイパフォーマンスタブレットやハイブリッド型ノートPC向けに提供される。前世代の「Hondo」に比べ2倍のグラフィックス性能を誇り、タブレット向けのSoCとしては最高性能を実現するという。
一方の「Kabini」は主に“Ultrathin”(超薄型)ノートPC向けとなるAPU。前世代「Brazos 2.0」と比較して最大50%以上のパフォーマンス向上したとされ、デュアルコアとクアッドコアの2つのオプションが用意される。
なお、「Temash」と「Kabini」はいずれも2013年上期に出荷が開始される予定だ。
「Richland」と「Kaveri」は、メインストリーム向けに出荷されるAPUで、現行の「Trinity」の後継に位置付けられる。
「Richland」は、バッテリー寿命を改善しCPUとグラフィックス性能をさらに向上。特にビジュアルパフォーマンスが向上し、ジェスチャー認識、顔面認識、テレビ/ディスプレイとの直接的な無線接続など、最先端ソフトウェア機能とバンドルされて販売されるという。
「Kaveri」は、28nmプロセス技術を採用した次世代APUで、ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー(HSA)に対応する。
「Richland」はすでにOEMベンダー向けに出荷が開始されており、「Kaveri」は2013年下期に出荷が開始される見込みだ。
さらに、会場ではGraphics Core Next(GCN)アーキテクチャを採用するモバイル向けGPU「Radeon HD 8000M」シリーズも同時に発表。ただし、こちらは既存のHD 7000シリーズのリブランド品と見られている。
文: GDM編集部 絵踏 一
AMD: http://www.amd.com/