2013.03.11 19:15 更新
2013.03.11 配信
ルネサスが展開する産業向けの32bitマイコン「RX600」シリーズより、「RX631」「RX63N」グループに属する新モデルが近く出荷開始される。リリース予定の製品は120種類で、既存シリーズに比べ最大2倍にあたる256KBのSRAMを内蔵するのが特徴。別途高価な外付けSRAMを導入することなく、少ない部品点数で安価かつ高速なシステムを構築できる。
また、100MHz駆動で内蔵ROMに高速なアクセスが可能で、165DMIPS(Dhrystone MIPS)の高い演算性能を実現する。ROM部分には10万回書き換え可能な2MBから1MBのフラッシュメモリを実装するほか、AES標準化暗号方式(128/192/256bitの鍵長)対応のハードウェア・アクセラレータDEU(Data Encryption Unit)を内蔵、高速な暗号処理を可能にしている。
さらに、2Vの定電圧で動作するRTC(リアルタイムクロック)を搭載し、CPUがパワーオフ状態でも独立してシステム状況の変化を検知可能だ。
量産は2013年12月より開始の予定で、2014年6月には月産6万個を達成する見込み。サンプル価格は現時点では未定なものの、サンプルの出荷は4月中に開始される。また、サンプル出荷に先立ち、2MBのフラッシュと128KBのRAMを内蔵した既存「RX63N」実装のスタータキットを3月から販売予定としている。
文: GDM編集部 絵踏 一
ルネサス エレクトロニクス株式会社: http://japan.renesas.com/