左から右へエアフローを形成し、内部の熱を効率よく排出

新冷却システム「Intelligent Lateral Airflow System」（ILAS）を採用したハイエンドミドルタワーPCケースの新製品。本体カラーはブラックとシルバーの2色で、対応フォームファクタはATX、MicroATX。

新冷却システムILASを採用した「AS Enclosure X7」

従来のフロントからリアにかけてのエアフローでは、吸気した空気がフロントに配置されるストレージデバイスによって暖気されてしまう。この欠点を補うためILASでは、サイドからサイドへエアフローを形成することで、グラフィックスカード、ストレージなどで暖められた空気をケース内に循環させることなく放出する。

サイドパネルから取り入れたフレッシュエアを使ってグラフィックスカードやストレージを直接冷却

また、CPUはトップからリア、電源ユニットはボトムからリアへの独自エアフローを設けることで、各種コンポーネントにフレッシュな空気を送り、優れた冷却性能を実現した。

ストレージベイは、5.25インチオープンベイ×4、3.5インチシャドウベイ×6、2.5インチシャドウベイ×2で、シャドウベイはいずれも着脱式。冷却ファンは左サイド×1、右サイド×2、リア×1、VGA用サイド×1の5基の120mm NANO TEK FANを標準装備し、オプションで左サイド×1、トップ×2の120mmファンを増設可能。なお、トップには240mmまでの水冷用ラジエターも装着できる。

トップのファンホルダは奥行約60mmと余裕を持った作り。冷却ファンだけでなくラジエータも十分に収納できる

シャシー素材はスチール合金で、各種パネルはアルミニウム合金製。フロントI/OはUSB3.0×2、マイク入力端子×1、ヘッドフォン出力端子×1で、外形寸法はW229×D529×H499mm、重量約12.0kg。グラフィックスカード搭載スペースは約360mm、CPUクーラーは全高180mmまで対応する。

ハイエンド構成に対応できるように、内部スペースは余裕を持った作り

文： GDM編集部 池西 樹
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