2013.05.20 14:44 更新
2013.05.20 配信
株式会社富士通研究所、および富士通研究開発中心有限公司は、PCやタブレットに搭載された1台のカメラで、上下/左右方向の手の動きだけでなく、奥行き方向の手の動きも検知できる、3次元ハンドジェスチャー認識技術の開発に成功した。
近年、PCやタブレットの遠隔操作や衛生面の問題から、カメラで検知した手の動きを認識して端末を操作する方式が一般的になってきた。しかし、ハンドジェスチャー操作では、カーソル移動に相当する2次元の動きは検知できるが、クリック操作に相当する3次元の動きを検知することが難しかった。
今回開発された技術では、カメラで撮影した映像から手の領域のみを正確に抽出。変化する手の大きさ、角度、中心位置を手の動きの連続性を用いて高精度に推測することで、「押す」「引く」の動作を約90%の精度で検知できるようにした。
これにより、PCやタブレットに搭載される1台のカメラで、画面に触れることなくアプリケーションの起動や各種操作を行うことが可能となる。なお同研究所によれば、ユーザビリティ評価と、検出・認識技術の高精度化を進め、2014年度中の実用化を目指すとのこと。
文: GDM編集部 池西 樹
株式会社富士通研究所: http://jp.fujitsu.com/group/labs/
富士通研究開発中心有限公司: http://www.fujitsu.com/cn/frdc/