動作クロックやメモリサポート拡大。「Trinity」後継のマイナーチェンジモデル

「Richland」の開発コードで呼ばれていた、デスクトップ向けの第3世代「AMD A-Series APU」が正式発表された。現行シリーズ「Trinity」の後継に当たる製品で、先行して出荷が開始されていたモバイル版から約3ヶ月遅れての登場となった。

発表されたのは「A10-6800K」「A10-6700」「A8-6600K」「A8-6500」「A6-6400K」の5モデル。「Trinity」から動作クロックと電力効率のさらなる向上を達成し、最上位の「A10-6800K」は「AMD Turbo CORE Technology」有効時には4.4GHzの高クロックで動作する。従来通り、型番末尾に“K”がついた倍率ロックフリーモデルも用意された。なお、CPUソケットは引き続きSocket FM2が使用されるほか、対応チップセットも変わらない。

「Trinity」同様32nmプロセスの“Piledriver”コアを採用し、メモリコントローラは最大でデュアルチャンネルのDDR3 2133MHzをサポート。GPUは既存モデルからアーキテクチャはそのままに動作クロックを上昇させた、Radeon HD 8000シリーズを内蔵。やや「Trinity」のマイナーチェンジといえる仕様にまとめられた。

なお、1月に「2013 International CES」において示されたロードマップによれば、さらなる後継シリーズ「Kaveri」が今年中にも登場予定とされている。

文： GDM編集部 絵踏 一
AMD： http://www.amd.com/