2014.01.30 13:00 更新
2014.01.30 配信
「MS920T」は、従来製品の動作可能温度60℃を85℃まで拡大に成功した、コイン形リチウム二次電池。
主な用途は、デジタルカメラ、ドライブレコーダー等の電子機器における、リアルタイムクロックの電源バックアップ用に広く利用。開発の背景には、これら電子機器の高画質化、高機能・高密度化による内部温度の上昇、また自動車室内や直射日光の当たる高温環境での使用が増えている事等が挙げられる。
なお熱による経時劣化が加速するリチウム二次電池にあって、85℃で60日間保管後の容量測定では、従来製品の初期容量40%程度容量低下に対し、「MS920T」ではほとんど劣化なく初期の90%以上の容量を維持するという。
外形寸法は、φ9.5mm×T2.0mm、重量0.45g。公称電圧は3V、公称容量6.4mAh、内部インピーダンス60Ω。充放電リサイクル特性は、3.1V~2.0Vの充放電条件(放電深度100%)において100回以上対応。
文: GDM編集部 松枝 清顕
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