2014.02.10 17:43 更新
2014.02.10 配信
東芝は、PCやモバイル端末向けに、従来より3倍以上広い負荷範囲において、85%以上の高効率を実現したDC-DC電源制御ICの開発に成功したことを発表した。
本ICでは、フェーズ切替に柔軟性に優れるデジタル制御を採用。さらに切替前後の電流バランスを保つ独自技術を用いることで、シームレスな切替を実現している。これにより、これまで難しかった位相の異なる複数のDC-DC回路の並列動作が可能となり、広い負荷範囲で最適な制御を行うことができるようになった。
東芝によれば、本ICを採用することで、軽負荷時は58%以上、重負荷時には24%以上消費電力を削減でき、バッテリ駆動時間と発熱を大幅に改善することができるとしている。なお本製品については、米国サンフランシスコで開催中の「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference)」において成果が発表される予定。
文: GDM編集部 池西 樹
株式会社 東芝: http://www.toshiba.co.jp/