「ET 2013」展示デモにも使用された、家電・ヘルスケア製品向けの開発キット

電子レンジや炊飯器などの白物家電から、血圧計や血糖値計などのヘルスケア製品向けの開発環境に提供される、ヒューマン・マシン・インターフェイス（HMI）機能搭載システムの開発ソリューションキットがルネサスからリリース。多彩な機能の開発・評価が可能で、従来からシステム開発にかける企画・設計工程期間の短縮や試作回数削減など、より効率的な開発を実現する。

新ソリューションキットは、LCDコントローラ・ドライバを内蔵したマイコン「RL78/L1C」およびセグメントLCD表示回路、音声再生回路、静電容量タッチキー回路などを基板上に実装。従来外付けされていた部品が不要になり、LCD表示、音声再生、タッチキー操作を組み合わせたシステム開発をより低コストで行うことができる。
　また、USBファンクション機能を備え、オンボードのフラッシュメモリに保存された測定データをUSB経由でスマートフォンやPCに取り込むことも可能になっている。

さらにUARTインターフェイスを介して通信モジュールを接続できるため、「ECHONET Lite」を使用した通信機能付き家電製品の開発・評価も可能。昨年11月に開催された「Embedded Technology 2013」のルネサスブースでは、各種通信モジュールを拡張した「スマートハウスソリューション」構築デモにも新ソリューションキットが使用されていた。

文： GDM編集部 絵踏 一
ルネサス エレクトロニクス株式会社： http://japan.renesas.com/