2014.02.25 15:24 更新
東芝より、JEDEC UFS Version 2.0およびJEDEC UFS UME Version 1.0規格に準拠した世界最高速UFSメモリコントローラの開発がアナウンスされた。組込み式NANDフラッシュメモリに内蔵することで、現在の標準規格eMMC準拠の製品と比較して、およそ10倍のランダムリード性能を発揮する。これにより、SSD匹敵の高速性能を指先サイズのパッケージで実現できるという。
データ読込要求時におけるNAND型フラッシュへの読込処理を改善。処理に必要なデータの一部をホストDRAMに配置して読込回数を削減し、従来の処理時間から半減させた。また、ホストから受領した読込要求を高速で処理するハードウェアエンジンを新設計することで、従来の処理方式との比較で2倍以上の高速化を実現。これにより、4kランダム読込性能では、eMMC Version 5.0準拠の一般製品と比較して、およそ10倍程度となる60kIOPSを達成している。
また、1レーンあたり5.8Gbpsの高速なシリアル通信を可能にしたアナログ回路技術もコントローラに実装。新開発コントローラをNAND型フラッシュに内蔵することで、反応速度の大幅改善やアプリケーションの起動短縮、マルチタスク時のストレス改善など、主に携帯端末向けでの体感性能改善が期待できる。本コントローラ搭載のNAND型フラッシュは、2014年前半でのサンプル出荷が予定されている。
文: GDM編集部 絵踏 一
株式会社東芝: http://www.toshiba.co.jp/