2014.03.26 15:11 更新
2014.03.26 配信
富士通のスーパーコンピューター「京」に適用した、スパコン技術をさらに向上。高性能、高拡張性、高信頼性、省電力性に優れた「PRIMEHPC FX10」が、このほど理化学研究所 放射光科学総合研究センターに導入・構築を完了。4月より本格稼働がスタートする。
4ラック、384ノード(CPU数384個)構成で、理論演算性能は90.8TFLOPS、総主記憶容量は12TB。またHPCミドルウェアとして「Technical Computing Suite」、ログインノードとしてPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY RX300 S8」を11台、ストレージに合計容量600TBとなるストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS DX80 S2」も併せて導入。ファイルシステムはオープンソース・ソフトウェア「Lustre」をベースに、独自の機能強化を加えた「FEFS」(Fujitsu Exabyte File System)により構築される。
なお理化学研究所では、「京」を使った詳細解析前のターゲットを絞り込んだ事前解析や、実験データの特性に合わせた解析ソフトウェアの開発を行うことで、ナノ物質の構造解析に要する時間が大幅に短縮できるとしている。
文: GDM編集部 松枝 清顕
富士通株式会社: http://jp.fujitsu.com/
理化学研究所: http://www.riken.jp/