2014.04.15 16:40 更新
2014.04.15 配信
東芝は、バッテリ駆動の情報機器向けSoC(System on Chip)を、積極的に省電力モードに遷移させ、大幅な省電力化を実現する制御技術「SoCの積極的省電力制御技術」の開発に成功した。
「SoCの積極的省電力制御技術」は、これまで待機状態時にしか使用できなかった省電力モード「ディープスリープ」を、アイドル時にも適用させることで大幅な省電力化を実現する技術。
また遷移判定に、「省電力効果が見込める充分な長さのアイドル時間があるか」と「遷移による悪影響を受ける周辺デバイスがあるか」を判定する機構を設けることで、安定性や信頼性を確保。さらに遷移・復帰を短時間で行えるよう、キャッシュメモリ処理も高速化されている。
同社によれば、本技術を採用した電子ペーパ試作機では消費電力を従来1/2~1/5へと大幅に削減可能。40秒に1回ページをめくり続ける条件下では、バッテリ寿命を約3倍に延長することができたという。
文: GDM編集部 池西 樹
株式会社 東芝: http://www.toshiba.co.jp/