14フェーズデジタル電源回路と強力「DirectCU II」クーラー

3月に開催された日本AMD主催イベント「MANTLE体験イベント in 秋葉原」でもお披露目された、ベンチマーカー向け「R.O.G」シリーズに属する、AMD Radeon R9 290X搭載グラフィックスカードの新製品。バスインターフェイスはPCI-Express3.0（x16）。

14フェーズデジタル電源回路「DIGI+ VRM」によりGPU要求電力を正確に供給する事で高い安定性を実現。高品質部品のみを使用する「Super Alloy Power」を採用し、コンデンサには-70℃～125℃環境に対応するニチコンGTシリーズ「Black Metallic Capacitor」を使用。一般的な高耐久コンデンサの5倍となる高寿命を実現する。

さらに基板上には、過電圧保護や過電流保護を無効にできる「LN2 Mode」を装備。GPUの電力ターゲットや過電圧保護、過電流保護機能をオフにすることで、破損覚悟のアグレッシブなオーバークロックモードに切り替える事ができる。
　また液体窒素冷却などの極冷時にメモリの霜を融かす「Memory Defroster」を備えるのも特徴。VGAクーラーには、ヒートパイプがGPUに密着する「DirectCU II」を採用し、リファレンスクーラーに比べ最大20％の冷却能力向上と、3倍の静音性を誇る。

その他、設定を工場出荷状態に戻す「Safe Mode」ボタン、GPUの負荷の状態をLEDで表示する「LED Load Indicator」、ブロアーファンと通常のファンのハイブリッド構造をした「CoolTechファン」など。

主なスペックは、コアクロック1,050MHz（定格1,000MHz）、メモリクロック5,400MHz（定格5,000MHz）、メモリバス幅512bitで、GDDR5 4GBのビデオメモリを実装。出力インターフェイスにDVI-D×2（HDCP対応）、HDMI×1（HDCP対応）、DisplayPort×1（HDCP対応）備える。
　外形寸法は約297×152×41mm。補助電源コネクタは8pin+8pin。

文： GDM編集部 松枝 清顕
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