2014.06.02 12:57 更新
2014.06.02 配信
この度ルネサスから発表されたUSB Power Delivery Specificationに準拠した「μPD720250」は、USBケーブルを介して最大100W(20V/5A)の電力供給可能な制御コントローラーLSI。電源回路と組み合わせる事で、ノートPCへのUSB給電およびスマートフォン、タブレットPCなどのバッテリ充電時間を短縮する事が可能になる。さらにノートPC等に付属するACアダプタの共通化により、システム構築におけるコスト削減や、環境への負担軽減が期待できる。
また従来のUSB給電は、ホスト/ハブ機器から周辺器機器への一方向の給電に限られていたが、USB Power Delivery Specification仕様では従来と逆方向に給電を変える事が可能。これにより、ノートPCからUSBで大型モニタにビデオ出力すると同時に、AC電源から電力供給中の大型モニタからバッテリで駆動中のノートPCにUSB給電する、等の用途が想定されている。
その他、シリアルインターフェイス規格のSMBus経由でコントロールが可能。タブレットやノートPCへの組み込みが容易で、外部ROMファームウェアの柔軟な対応により、電力供給側および需要側それぞれに最適なシステムが構築できるとしている。
文: GDM編集部 松枝 清顕
ルネサス エレクトロニクス株式会社: http://japan.renesas.com/