2014.09.10 11:28 更新
2014.09.09 配信
Appleは9月9日(現地時間)、プレス向けの特別イベントにて最新世代の「iPhone」を発表。シリーズ初となる2モデル構成にて、4.7インチの「iPhone 6」と5.5インチ「iPhone 6 Plus」の2モデルを披露した。
画面は4インチの「iPhone 5s」からそれぞれ大型化しつつ、ボディは「iPhone 6」で6.9mm、「iPhone 6 Plus」で7.1mmと薄型化。歴代シリーズで「最も大きく、最も薄いiPhone」を謳う。大画面化にともない解像度を増した「Retina HDディスプレイ」を採用、より広視野角になるとともに、sRGBカバー率100%の高い色再現性を特長とする。なお、解像度は「iPhone 6」が1,334×750ドット(326ppi)、「iPhone 6 Plus」が1,920×1,080ドット(401ppi)のフルHDに対応する。
また、パフォーマンス面では20nmプロセスに基づく「A8プロセッサ」を搭載。iPhone 5sから25%の高速化を達成、初代iPhoneとの比較では実にパフォーマンス50倍、グラフィックス性能は84倍に進化した。また、バロメーターを搭載した「M8モーションコプロセッサ」も備え、気圧変化や階段の上り下りも認識することができる。
周辺機能は指紋認証機能「Touch ID」を引き続き搭載するほか、NFCに初対応。Appleが始めるモバイル決済サービス「Apple Pay」でも利用できる。800万画素F値2.2のiSightカメラも進化、新しいソフトウェアにより撮影機能も向上した。
OSは、大画面化に対応した最新版「iOS 8」を標準搭載。こちらは9月17日より公開が開始される予定で、iPhone 4S以降のiPhone、iPad 2以降のiPad、iPad mini(Retina)、第5世代iPod touchに対応する。
また、発表の最後にはかねてよりその存在が噂されていた、アップル初のスマートウォッチ「Apple Watch」を披露。小型の「Retinaディスプレイ」が搭載され、時計のリュウズのような「デジタルクラウン」によるズームやスクロールにも対応する。
スタンダードモデル「Apple Watch」とスポーツモデル「Apple Watch SPORT」、18金ボディの高級モデル「Apple Watch EDITION」の3タイプがラインナップされ、価格は349ドルからとされる。2015年に発売が開始される予定だ。
文: GDM編集部 絵踏 一
Apple Inc.: https://www.apple.com/