2014.09.16 17:36 更新
2014.09.16 配信
4G LTE-Advanced対応スマートフォン向けとなる、高周波アンテナスイッチの新技術が東芝からリリース。多ポート化対応や挿入損失、不要な周波数成分の改善などをコスト効率に優れたアプローチで実現する、新型アンテナスイッチ「SP12T」の製品化に成功した。
独自の高周波スイッチ用SOI(Silicon on insulator)プロセスである「TarfSOI(Toshiba advanced RF SOI)」の高性能化を進め、新世代SOIプロセス「TaRF6」を開発。アナログ/デジタル/高周波回路を1チップに集積することが可能になり、従来型ソリューションに比べ求められる機能を高効率で実現する。
また、新開発した高周波MOS-FETを「SP12T」スイッチに適用。これにより挿入損失(f=2.7GHz)が0.42dB、2次高調波歪(f=900MHz/Pin=25dBm)-90dBmと、それぞれ大幅に低減。スマートフォンの低消費電力化に加え、複数周波数同時利用による通信速度向上技術「Carrier Aggregation」の対応に貢献する。
文: GDM編集部 絵踏 一
株式会社 東芝: http://www.toshiba.co.jp/