2014.10.06 17:30 更新
2014.10.06 配信
富士通研究所は、重要コンテンツの保護対策として、ディスク多重故障時でも高速にデータを復旧できる、新リカバリ方式の開発に成功したことを発表した。
現在広く普及している多重故障時のデータ保護技術RAID 5/6では、全てのパリティを使いデータを保護しているが、この方式ではデータ復旧に時間がかかるため、復旧中のデータ消失リスクが増大するという欠点があった。
新方式では、一部が重複するようにデータブロックごとにパリティを管理する |
新方式では、データブロックのグループごとにパリティを管理する独自構成を考案。さらに保護データの一部を重複するように配置することで、従来と同等の故障耐性を維持しながら、復旧時間を約20%以上短縮させることに成功した。
復旧時には必要なパリティデータのみ使用することで、復旧時間を大幅に短縮できる |
これにより、データの肥大化が進むWebコンテンツやクラウドサービスなどを、より安全かつ低コストで運用できるという。なお本コンテンツリカバリ技術はさらなる改良を加え、2015年度中には実用化される予定だ。
文: GDM編集部 池西 樹
株式会社富士通研究所: http://jp.fujitsu.com/group/labs/