2014.11.20 11:00 更新
2014.11.20 配信
通常の通信が利用できない大規模災害時や、トンネルや地下などの工事現場、通信需要が瞬間的に増加するイベント会場などに有用な端末間通信の新技術。LTE/3Gや無線LANアクセスポイントなどの既存通信インフラが利用できない場合でも、現場で撮影した映像をリアルタイムで配信できる。また、通信事業社の既存ネットワークに負荷をかけることなく、数万台以上の端末へ試合やイベントの様子を配信することも可能だ。
暗号強度が強く高速通信が可能なWi-Fi Directを利用し、通常は接続の度に必要になる暗号鍵をキャッシュする方式を採用。端末が密集して電波干渉が激しい環境でも、数台のグループを短周期に入れ替えて情報をリレーすることで、多数のグループ間でネットワークを構築できる。
複数の周波数チャネルを切り替えながら、端末間で相互に配信タイミングをずらすことでパケットの衝突を抑制。大規模配信時でも高品質な映像配信を実現する。
なお、今回の技術はNECグループが開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」(11月20日~21日)において、展示が予定されている。
文: GDM編集部 絵踏 一
日本電気株式会社: http://jpn.nec.com/