2015.01.06 16:51 更新
2015.01.06 配信
スマートフォンやタブレットをこれまで以上に高速で充電できる、Qi規格LP v1.1に対応した「10ワット級ワイヤレス給電用システム」を東芝が開発。受電用および送電用ICのサンプル出荷が近く開始される。昨年10月の「CEATEC JAPAN 2014」にて開発が予告されていた技術だ。
新型の受電用IC「TC7765WBG」は、出力電圧を従来の5V/1Aから7V~12V/1Aまで高めることで電力量の拡張に成功。また、送電用IC「TB6865AFG Enhanced Version」では周辺回路構成の見直しや新開発のソフトウェアにより、従来のQi規格(5Wまで)の倍となる10W級(最大電力12W)のシステムを実現した。
なお、新開発の受電用ICでは給電制御のプロトコル認証処理をロジック化した回路を内蔵し、製品メーカーによるソフトウェア開発が不要。送電用ICも給電動作に必要なソフトウェアをサポートすることで、10W級システムの開発時間短縮に貢献する。
文: GDM編集部 絵踏 一
株式会社 東芝: http://www.toshiba.co.jp/