2015.01.19 17:30 更新
2015.01.19 配信
情報通信研究機構は、データを暗号化したままセキュリティレベルの更新・演算を可能にした新暗号化方式、「準同型暗号方式」を発表した。
「準同型暗号方式」では、データ暗号化の際に暗号文をデータ領域と付加情報に分割して保存。さらに付加情報を伸ばす技術を組みわせることで、暗号化したままセキュリティレベルの更新やデータ処理を可能にした。
本技術を採用することで、これまで数10年程度が限界だった安全なデータ活用期間を100年以上に伸ばすことができる他、従来のデータセットに比べて統計処理を平均100倍程度高速化できるようになる。
なお今後は一億件規模のデータを用意し、保険やバイオインフォマティクスなどの計算を暗号化したまま行う、大規模なプライバシー保護データマイニングシステムの実証を進め、実社会での応用を広げていくとしている。
文: GDM編集部 池西 樹
情報通信研究機構: http://www.nict.go.jp/