2015.03.02 18:35 更新
2015.03.02 配信
富士通は、生体認証技術の一つである「虹彩認証システム」に対応したスマートフォンの試作機開発に成功したことを発表した。
虹彩認証は、瞳孔の外側にある虹彩の皺パターンを認識し本人確認を行う技術。加齢や外傷による変化が少なく、偽造も難しいことから、より強固なセキュリティを掛けることができるのが特徴だ。
富士通では、サイズ・性能の問題からモバイル端末への導入が難しかった「虹彩認証システム」を、超小型赤外線LED照明と専用カメラを組み合わせることで小型化。これによりパスワード入力や指紋センサに比べて、より手軽かつ確実なセキュリティシステムの導入を可能にした。
この試作機は「Mobile World Congress 2015」にて展示・デモンストレーションが行われる予定。また富士通では、「虹彩認証システム」について多様な研究開発を進め、2015年度中の製品化を視野に入れているとしている。
文: GDM編集部 池西 樹
富士通株式会社: http://jp.fujitsu.com/