2015.03.03 17:46 更新
2015.03.03 配信
先月に登場が予告されていた、Intelの新しいモバイル向けSoC「Atom X3/X5/X7」シリーズが「Mobile World Congress 2015」で正式発表。Coreシリーズなどと同様グレードナンバーで体系化され、より製品レベルが把握しやすくなった。
「Atom X3」シリーズは、「SoFIA」の開発コードで知られていた28nmプロセスの高集積SoC。IntelのSoCとしては初めてLTE/3G対応のモデムチップを内蔵させた統合型で、スマートフォンやタブレット、ファブレットなど、特に低価格帯モデルに向けて出荷される。
ラインナップは、Atom x3-C3130(2コア/最大1GHz/3G)、Atom x3-C3230RK(4コア/最大1.2GHz/3G)、Atom x3-C3440(4コア/最大1.4GHz/LTE)の3モデル。ASUSTeKやJollaなど、すでに20社が搭載端末の開発に名乗りを上げている。
「Atom X5/X7」シリーズは、開発コード「Cherry Trail」で呼称されていたメインストリーム・ハイエンドモデル向けSoC。初の14nmプロセス技術を採用したプロセッサで、Intel第8世代グラフィックス、次世代LTE Advancedに対応する。
ラインナップは「Atom X5」シリーズがAtom x5-8300(4コア/最大1.8GHz)とAtom x5-8500(4コア/最大2.2GHz)で、「Atom X7」シリーズはAtom x7-8700(4コア/最大2.4GHz)のみ。AcerやASUSTeK、デル、東芝などが搭載製品を提供予定で、2015年上半期には製品が市場に投入される見込み。
なお「Atom X5/X7」シリーズはモデムチップ非搭載で、新たに対応するLTEモデムチップとして「XMM7360」も同時に発表された。29のLTEバンドをサポート、下り最大450Mbpsの高速転送や3帯域のキャリアアグリゲーションに対応する。
文: GDM編集部 絵踏 一
インテル株式会社: http://www.intel.co.jp/