2015.03.24 17:35 更新
2015.03.24 配信
主にクラウドやデータセンター向けに出荷されている、ヘリウムガス充填HDD「HelioSeal」プラットフォームが累計100万台出荷を達成。さらにHGSTが「信頼性指標の新たなマイルストーン」と強調するMTBF250万時間を実現したことが発表された。
強固な設計マージンと稼働信頼性が特長で、現在は「Ultrastar He8」など第2世代の「HelioSeal」プラットフォームHDDが出荷中。完全な密閉構造のため空気や湿気、その他異物の侵入がなく、厳しい環境下での使用にも最適とされる。なお今回のリリースにより、MTBFの公称値は従来の200万時間から250万時間に引き上げられた。
また、リリース中ではTCO(Total Cost Ownership)の低減も重要な要素として言及。ヘリウムガス充填の利点を生かした、低い気体密度による極めて低い消費電力、空気ベースと比較しての冷却要求の緩和、重量軽減、室温や外気冷却を許容する広範な使用環境などによって、エンタープライズやクラウドデータセンターのTOC改善に寄与するという。
現在の「HelioSeal」プラットフォームは、6TBの「Ultrastar He6」および8TBの「Ultrastar He8」が量産出荷中。SMR技術採用の10TBモデル「10TB SMR HelioSeal HDD」はサンプル出荷中で、限定顧客による製品評価が進められている。
文: GDM編集部 絵踏 一
HGST: http://www.hgst.com/