2015.06.24 21:00 更新
2015.06.23 配信
6月16日にアメリカ ロサンゼルスで開催された「E3 2015」にて発表された、AMDの新フラッグシップGPU「Radeon R9 Fury X」の国内発売が遂に解禁された。
「Radeon Fury X」では「HBM」技術によりメモリの超小型化を実現。これによりGPUと同一ダイにビデオメモリが実装されている |
「Radeon Fury X」は、GPUとしては初めてメモリチップを積層させる「HBM」(High Bandwidth Memory)技術を採用。積層されたメモリチップは、GPUと同一基板上に実装されるため、これまでのハイエンドグラフィックスカードに比べて基板サイズを大幅に削減できる。
またGPUとの物理的な距離を短縮できることから、メモリ駆動電圧を抑えた状態でも安定動作が可能。さらに接続インターフェイスもこれまでの512bit(32bit×16)から、4,096bit(1,024bit×4)へと大きく引き上げられている。
「HBM」技術の採用により、フットプリントの大幅な削減と接続インターフェイスの広帯域化を実現 |
主なスペックはSP数4,096基、コアクロックは1,050MHz、メモリクロックは1,000MHz、物理演算性能は8.6TFLOPsで、メモリ帯域は512GB/sec。消費電力は275Wとやや増加しているが、120mmラジエターを搭載する水冷システムを採用することで、標準的なゲームプレイであれば騒音は32dBA以下、GPU温度は50℃以下に抑えこむことができるとしている。
TDP275Wの発熱を効率よく冷却するため、水冷システムを採用。また「RADEON」ロゴにはLEDで発光するギミックを備える |
カードサイズは194×102mm、バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x16)、出力インターフェイスはDisplayPort×3、HDMI×1の4系統。補助電源コネクタは8pin×2を備える。
文: GDM編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/