2015.08.18 14:31 更新
2015.08.18 配信
クーリングソリューションを得意とする独Thermal Grizzlyブランドのオーバークロック向けサーマルグリス2種の国内発売が、9月1日より親和産業から開始される。
「Kryonaut」シリーズは、グリスには微粒子化されたアルミニウムとスズの酸化物を含有。CPUなどの熱媒体とヒートシンクのわずかな凸凹を補間することで優れた熱伝導率を実現する。
また80℃の高温環境下でも乾燥が進まない特別な配合により、長期間硬化せず安定した特性を維持できるのも特徴。さらに零下環境でもひび割れがおこりにくいことから極冷環境でのオーバークロックに向く。
熱伝導率は12.5W/m・k、粘度は120~170pas、耐熱温度-200~350℃。容量は1gの「TG-K-001-RS」と、5.5gの「TG-K-015-R」の2種がラインナップされ、前者には塗布用ヘラが、後者には塗布用アプリケータが付属する。
「Hydronaut」シリーズは、軽量かつ柔軟性に優れるシリコンフリーモデル。シリコンモデルに比べ塗布しやすく、低分子シロキサンガス等による接点障害を起こさないのも特徴だ。
熱伝導率は11.8W/m・k、粘度は140~190pas、耐熱温度-200~350℃。容量は3.9gで、塗布用アプリケータが付属する。なおこちらのモデルは高温での劣化に強いことから、水冷・空冷環境の冷却に向く。
製品には塗布用アプリケータまたはヘラが付属する |
文: GDM編集部 池西 樹
親和産業: https://www.shinwa-sangyo.co.jp/
Thermal Grizzly: http://www.thermal-grizzly.com/