2015.09.02 10:05 更新
2015.09.02 配信
ダイヤテックが展開する、セミオーダーメイドのキーボード販売サイト「キーボード工房」に日本の伝統工芸を用いた新バリエーションが登場。金粉を用いた漆塗り技法により、日本の侘び寂びを表現した新型フレーム4種が発売された。
漆・金梨地 金梨地塗り |
「漆・金梨地 金梨地塗り」は、漆塗りの中でも古くからある伝統的な技法「金梨地塗り」を採用したモデル。飴色の梨地漆が乾く前に竹製の筒で金粉を均一に蒔き、乾燥後に再び梨地漆を塗り重ねて金粉を定着させて仕上げる。梨地漆の中に金粉が沈み込むことで、光の屈折による落ち着いた輝きが楽しめる。
「漆・金梨地 赤金砂子塗り」は、赤を塗った後に金粉を薄く散らすように蒔く「赤金砂子塗り」を用いる。定着させる漆の厚みや金粉の入り方、赤漆の乾燥の見極めが職人の腕の見せどころ。赤と金を組み合わせた華やかな仕上がりから、古来より祝いの色として知られる技法をキーボードフレームに施した。
漆・金梨地 赤金砂子塗り | |
漆・模様 しぶき塗り(黒) |
そのほか、筆に漆をつけて“しぶき”を飛ばし、流れるような勢いのある模様に仕上げる「しぶき塗り」技法の2モデルもラインナップ。「漆・模様 しぶき塗り(黒)」は黒漆を塗った後に赤・金粉漆で模様を施したもので、黒地に映える鮮やかな赤・金・飴色漆のコントラストが楽しい。
もう一方の「漆・模様 しぶき塗り(赤)」は、朱赤漆の下地に赤・黒・金粉漆で模様を施したモデル。朱赤の中に赤・黒・金のコントラストが映える配色で、遊び心にあふれた仕上がりを特徴とする。なお「しぶき塗り」は、一つ一つ手作業で模様付けをすることから、まったく同じ柄は存在しない。
文: GDM編集部 絵踏 一
ダイヤテック株式会社: http://www.diatec.co.jp/