自立学習型マシンを構築できるカードサイズコンピューター

昨年11月にリリースされたディープ・ニューラル・ネットワーク対応カードサイズコンピューター、NVIDIA「Jetson TX1」の国内発売が、3月中旬より開始される。

「Jetson TX1」は、Maxwellアーキテクチャを採用するGPUコアを256基を内蔵し、カードサイズながらスーパーコンピューターに匹敵する1TFLOPSの演算処理性能を実現。複数カメラの同時画像処理や、ディープラーニング処理などに対応し、ドローンなどの小型無人機の自律制御・動作システムの開発が可能になる。

主なスペックは、CPUが64bit ARM A57で、LPDDR4 4GBメモリ（25.6Gbit/sec）と、16GB eMMCを標準装備。ネットワークはギガビットLAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetoothに対応し、OSはLinux for Tegraをサポートする。

国内発売が予定されている「Jetson TX1開発キット」。増設ボードが同梱され、各種インターフェイスを利用した開発がすぐに開始できる

なお日本国内では各種インターフェイスを備える増設ボードを同梱した、「Jetson TX1開発キット」の販売が予定され、個人向けについてはオリオスペックが、法人向けについては菱洋エレクトロ株式会社が、問い合わせ先としてアナウンスされている。

文： GDM編集部 池西 樹
NVIDIA Corporation： http://www.nvidia.com/