2016.04.06 10:51 更新
2016.04.05 配信
NVIDIAは、最新アーキテクチャPascalを採用する、ハイパースケールデーターセンター向けGPUアクセラレーター「Tesla P100」を発表した。
150億トランジスタのGPUダイを複数積層させることで、1パッケージあたり1,500億トランジスタを搭載。さらに超高速インターコネクト技術「NVLink」を使うことで、ノードあたり最大8台まで相互接続し、パフォーマンスをスケーラブルに引き上げることができる。
その他、エネルギー効率を大幅に改善した16nm FinFETや、従来比3倍となる720GB/secの帯域幅を備えるHBM2メモリ、ディープラーニング向けの新アルゴリズムなどを採用。処理性能は単精度が21.2 TFLOPS、倍精度が5.3 TFLOPS、NVIDIA Linkの帯域幅は160GB/sec、メモリはHBM2 16GBを搭載し、ECC機能をサポートする。
DGX-1 |
同時リリースされた「DGX-1」は、「Tesla P100」を8基搭載したDeep Learning向けスーパーコンピューター。前世代Maxwellアーキテクチャベースの製品から、ニューラルネットワークの処理性能は約12倍に向上し、1台でCPUベースサーバー250台分の処理ができるとしている。
単精度処理性能は170 TFLOPSで、7TB SSDキャッシュを搭載。ネットワークは10ギガビットLAN×2、100ギガビットLAN(InfiniBand)×4。筐体サイズは3Uサイズで、電源ユニットは3,200W。米国では6月より発売が開始され、市場想定売価は129,000ドルの予定。
文: GDM編集部 池西 樹
NVIDIA Corporation: http://www.nvidia.com/