2016.07.19 10:29 更新
2016.07.18 配信
2016年7月18日付けプレスリリースにて、ソフトバンクグループ株式会社は、英ARM Holdings plcの発行済み株式および発行予定株式のすべてを総額約240億ポンド(約3.3兆円)にて買い付けることを発表した。
今回の買収による資金は、70%(167億ポンド / 約2.3兆円)が手元資金(現金)にて、残りの30%(73億ポンド分 / 約1兆円)がみずほ銀行のブリッジローン(短期融資)にてまかなわれる。なお今回の買収はすでにソフトバンクとARMの取締役会では承認済み。ARMの株主と、英国裁判所の承認が得られれば、9月30日までに買収が完了する見込みだ。
ちなみに今回の買収は今後さらなる成長が期待できる「IoT」(もののインターネット)を見据えたもの。ソフトバンクによれば、今回の買収により、ARMアーキテクチャ関連の知的所有権に関わるライセンス供与や、研究開発受託におけるARMの地位をさらに強固なものにできる他、新規製品開発の投資も拡大していくとしている。
なお同社では、ARMをグループ内の独立した企業として今後もケンブリッジを本拠地として事業を展開。さらに向こう5年間で従業員数を少なくとも2倍に増やす予定であるとのこと。
文: GDM編集部 池西 樹
ソフトバンクグループ株式会社: http://www.softbank.jp/
ARM Holdings plc: https://www.arm.com/