2017.02.07 16:37 更新
2017.02.07 配信
ソニーが新たに開発した、スマートフォン向けの積層型CMOSイメージセンサーがリリース。従来の裏面照射型画素部分と信号処理回路部分との2層構造に加え、さらにDRAMを積層した業界初の3層構造を特徴とする。
高速で低消費電力な1G bitの大容量DRAMを積層することで、従来比約4倍の高速読み出しを実現。1930万画素サイズの静止画1枚を120分の1秒で読み出すことができる。また、高速読み出しにより画素の行毎読み出し時間のズレを抑制。スマートフォンで動きの速い被写体の撮影した際に起こりやすい、フォーカルプレーン歪みを劇的に低減する。
さらに高速読み出しによる恩恵として、従来比約8倍となるフルHDサイズで毎秒最大1,000フレームのスーパースローモーション動画の撮影に対応。通常速度の撮影データと、DRAMに蓄積した高速撮影データをイメージセンサーから出力。外付けのISPで信号処理することで、通常速度の動画とスーパースローモーション動画をシームレスに繋いだ動画が作成できる。
主な仕様は、有効画素数が2120万画素(H5,520×V3,840)、イメージサイズDiagonal 7.73mm(Type 1/2.3)、ユニットセルサイズはH1.22×V1.22μm。フレームレートは、静止画が1,930万画素(4:3)、1,710万画素(16:9)。動画は4K/60fps、フルHD(+720p)/240fps。読み出し速度最大8.478msec(1,930万画素/4:3)。電源電圧は2.5V/1.8V/1.1V、画像フォーマットはBayer RAW、出力はMIPI(CSI2)D-PHY 2.2Gbps/lane / C-PHY 2.0Gsps/laneに対応する。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ソニー株式会社: http://www.sony.co.jp/