2017.02.21 16:04 更新
2017.02.21 配信
業務向けの「Raspberry Pi」周辺機器を手がけるメカトラックスから、電源や通信機能を一体化させた「ラズベリーパイ屋外稼動キット」が発売された。電源用の太陽光パネルを備え、データ通信用の3G通信モジュールとRaspberry Pi本体を防水ボックス内に搭載。電源・通信対応と風雨などに対する自然環境対策を施すことで、Raspberry Piの屋外稼働を可能にしている。
電源には、20Wの太陽光パネルと鉛蓄電池(12V/20Ah)、太陽電池充放電コントローラを搭載。さらに独自のRaspberry Pi用電源管理モジュール「slee-Pi」を組み込むことで、消費電力を抑える間欠動作(タイマー動作)で駆動させる。これにより、常時通電時に比べ太陽光パネルと蓄電池のサイズ・容量を約20%に削減できるという。
また、データ通信用には独自のRaspberry Pi用3G通信モジュール「3GPi」を搭載。通常のインターネット接続が可能なほか、各種パブリッククラウドとの豊富な接続実績(Microsoft Azure Certified for IoT認証済み)を特徴とする。
そして本体と通信モジュールなどの一式は、IP66相当の防水ボックス内に格納。太陽光パネルは専用治具でボックス外部に設置される。ボックスの内部空間には余裕があり、別途センサー用基板やデータロガーなども合わせて格納可能だ。また、ボックス内への配線用に防水ケーブルグランドを8個備えている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
メカトラックス株式会社: http://www.mechatrax.com/