2017.03.08 12:21 更新
2017.03.07 配信
「Jetson TX2」は、クレジットカードサイズとほぼ同等となる50×87mmサイズの組み込み向けスーパーコンピューターボード。2015年11月にアナウンスされた「Jetson TX1」の後継モデルで、Pascalアーキテクチャを採用。先代モデルから電力効率は2倍以上に引き上げられているという。
プロセッサには、64bit処理に対応するNVIDIAオリジナルプロセッサ「Denver 2」を2基と、ARM Cortex-A57を4基で構成されるCPUコアに加え、256基のCUDAコア(Pascalアーキテクチャ)を備えるGPUコアを内蔵。これにより、7.5W以下という低消費電力ながら優れたパフォーマンスを発揮する。
主なスペックは、メモリがLPDDR4 8GB、ストレージは32GB eMMCで、ネットワークはギガビットLAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetoothに対応。また4K2K/60fpsの動画再生に対応するエンコーダ・デコーダや、最大6台のカメラをサポートする12CSIレーンなどを備える。
製品ラインナップは基板のみの「Jetson TX2 Module」と、各種インターフェイスを備えるドータボードや電源ユニットが付属する「Jetson TX2 Developer Kit」の2種。前者は2017年第2四半期販売予定。後者は欧州およびアメリカ限定で、3月14日より製品出荷が開始される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
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