2017.04.06 11:06 更新
2017.04.05 配信
海図のデジタル化と船舶内のネットワーク化に対応する、船舶向けの46インチタッチ液晶ディスプレイ「DuraVision MDF4601WT」がEIZOからリリース。紙の海図を台上に広げて確認していた従来の環境を大画面ディスプレイで代替、航路確認や航行監視を行う水平のチャートテーブル(電子海図台)として使用できる。
水平設置が前提のため、ベゼルは凹凸がないフラット形状。複数人で閲覧・操作できる10点マルチタッチ対応の投影型静電容量方式タッチパネルが採用され、指に加えて付属の専用スタイラスペン「TSA-01」によるペン入力にも対応する。表面は反射しにくいアンチグレア仕様で、指紋が付着しにくいアンチフィンガープリント加工済み。昼夜で周囲の明るさが大きく変動する船舶内での環境を考慮し、輝度を1cd/㎡以下から620cd/㎡まで広範囲に調光できるという、使用環境に適した特長も備える。
本体はIP65準拠の防塵・防滴仕様(背面はIP22準拠)で、船舶搭載用途の耐久性をカバー。さらに船舶機器としての信頼性を保証する日本・イギリス・アメリカ・ノルウェー・ドイツの船級規格を取得予定で、電子海図表示システム(ECDIS)の要件適合も国際電気基準会議(IEC)の第三者認証で認証予定とされている。
最大解像度は1,920×1,080ドットのフルHDに対応、コントラスト比4,000:1、最大輝度620cd/㎡、応答速度6.5ms、視野角は水平垂直178°。入力インターフェイスは、DVI-D×1、DVI-I×1、D-Sub×1、CVBS(BNC)×1で、2系統の同時入力をサポート。専用拡張コネクタやUSB、RJ45、RS232C、RS485などを用いた、外部通信による制御にも対応する。
さらに、Picture in Picture表示や誤操作防止の「パームリジェクション機能」、水がかかった際にタッチ操作を無効化する「ウォーターディテクション機能」などを搭載。非常時のバックアップを想定し、AD・DC電源に両対応する。外形寸法W1,336×D890×H91mm、重量約47.2kg。メーカー保証は、24時間連続使用前提で3年間。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
EIZO株式会社: http://www.eizo.co.jp/