2017.06.12 15:26 更新
2017.06.12 配信
データ復旧技術を開発しているアドバンスドテクノロジーは、 世界中で猛威を振う暗号化型ランサムウェア「WannaCry」およびその亜種に対応する対策ソフトウェアを開発した。
既に「WannaCry」向けの対策ソフトウェアはいくつかリリースされているが、対応OSに条件があったり、感染後にPCを使用することで秘密鍵が消失するためデータ復旧が行えなくなるという欠点がある。そのためより汎用性が高く、どのような条件下でも暗号化を解除し、データ復旧できるソフトウェアの開発が強く要望されていた。
今回開発された対策ソフトウェアは、あらかじめインストールしておくことで、感染後に秘密鍵が消失した場合でも暗号の解除できるようになるというもの。同社によればほぼすべての条件下でデータ復旧が可能になるとしている。
なおソフトウェアは無償配布する予定だが、サポート能力に限りがあるためまずは公共性の高い機関から随時配布。なお提供の条件として、ウィルス作者への情報漏えいを防ぐため守秘義務契約の締結が必要になる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
株式会社アドバンスドテクノロジー: https://www.adte.jp/rec/