2017.08.22 11:21 更新
2017.08.21 配信
アメリカで皆既日食が観測されるタイミングに合わせて、Googleが最新OSの発表イベントを開催。かねて「Android O」としてアナウンスされていた「Android 8.0 Oreo」が正式発表された。ちなみにバージョン名が具体的な製品の名前を冠するのは、Android 4.4 KitKat以来のこと。
最新OSでは、特にパフォーマンスや安定性、操作性の向上に注力している。起動時間が大幅に短縮されたほか、マルチタスクの動作を改善。アプリを並べて動作させる従来のマルチタスクに加え、新たにPicture-in-Picture(PiP)表示に対応した。
また、通知機能も改善され、アプリごとに通知のグループ(チャンネル)分けを行う「通知チャンネル」を導入。アプリアイコンを長押ししてメニューを表示する「通知ドット」、指定時間後に再通知するスヌーズ設定、一定時間後に通知を消去するタイムアウト設定などが可能になった。
そのほか、Android OS自体にもChromeブラウザのような「自動入力フレームワーク」(オートフィル)が導入、アプリ画面におけるパスワード入力が容易になった。さらにインストールなしにアプリを試せる「Android Instant Apps」を実装。システム全体のパフォーマンスと健全性を向上させるため、バックグラウンドのアプリ動作もより厳格化されている。
なお最新OSは、本日より開発者向けサイト「Android Devepers」にてPixel・Nexus端末向けオープンソース版が公開。今夏後半における正式リリースが予定されている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
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