2017.09.26 11:21 更新
2017.09.25 配信
Intelより、コードネーム「Loihi」と名付けられた自己学習型ニューロモルフィックチップの開発が発表された。脳の神経回路をモチーフにしてその働きを半導体で再現する、いわゆる“脳型チップ”と呼ばれる研究分野。わずかな消費電力で巨大な計算能力を発揮する脳のメカニズムを再現、未来型の人工知能開発に活用される。
Intel初の自己学習型チップとなる「Loihi」は14nmプロセスで製造され、130,000個のニューロンと1億3,000万個のシナプス回路から構成。従来型の人口的ニューラルネットと比較して100万倍の向上率で学習が可能なほか、ディープ・ラーニングなどの機械学習モデルに比べ最大1,000倍のエネルギー効率を実現するという。
これにより、心拍数を連続的にモニタリングすることで個人ごとに異なる心臓の動きを認識し異常を検出したり、道路の渋滞と同期して自動調整する信号などの交通管制が可能になる。
なお「Loihi」の開発結果は、2018年上半期にも主要な大学や研究機関と共有されることになっている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Intel Corporation: http://www.intel.com/