2017.09.26 16:00 更新
2017.09.26 配信
Apple最新のデスクトップオペレーティングシステム、「macOS High Sierra」の提供開始がアナウンスされた。主なアップデートは、ストレージ、ビデオ、グラフィック関連。
新機能「Apple File System」(APFS)は、複数ファイルのディレクトリ複製などの作業が簡単に行える他、データを停電やシステムのクラッシュから保護。高容量ストレージの安全性や信頼性を高めた。なおFusion DriveおよびHDD搭載モデルは対象外で、将来的にアップデートされるという。
「High-Efficiency Video Coding(HEVC)」は、効率性に優れた圧縮、ストリーミング、ビデオ再生を可能とし、現行規格であるH.264規格よりも40%少ない容量で、品質を損なわず4Kビデオの視聴ができる。またH.265の導入で、ビデオストリーミングがHD品質から4Kビデオストリーミングが可能になった。
さらに「Metal 2」は、APIを改良する事でパフォーマンスが向上。最速かつ効率的にGPUパワーを引き出す。
コンピュータビジョンや機械学習などを可能にする「Metal 2」をサポート。H.265へのアップデートにより、新iMacとMacBook Proでは、HEVCのエンコーディングおよび再生が高速化・省電力化された |
ローカルデバイス上で行われる「Core ML」は、アプリケーションの開発を可能にするフレームワーク。コンピュータビジョンの自然言語処理に最適化。CNN(畳み込みニュートラルネットワーク)やRNN(再帰型ニューラルネットワーク)を支援。さらにVRコンテンツ制作を初めてサポート。3DコンテンツやVRコンテンツの開発向けに、年末を目処に「Final Cut Pro X」が360°VRワークフローに対応を予定。360°ビデオの読み込み、編集および書き出しができるようになる。
その他、ユーザーインターフェースを改良した「写真」アプリケーションのアップデート、「Safari」「Siri」の機能追加および改良、さらにMacBook Pro搭載のTouch Barには、新しいコントロールバー(Control Strip)オプションが追加される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Apple Inc.: https://www.apple.com/