1年前のバージョン比で2倍高速。メモリ使用量もChromeから3割控えめ

ブラウザソフト「Firefox」の開発を手がけるMozillaから、軽量かつ高速な「Firefox Quantum」が正式に公開された。2ヶ月間のベータテストを経て公開された安定版で、バージョンは「Firefox 57」。2004年に「Firefox 1.0」を立ち上げて以来、最大のアップデートを謳う。

現行主流となっているマルチコア環境に最適化された、新しいCSSエンジン「Stylo」を搭載。開発には、従来のC++に代わるMozilla主導の新言語「Rust」が採用され、マルチプロセス機能の強化により大幅な高速化を達成している。Mozillaによれば、1年前にリリースされた「Firefox 52」より2倍高速化しながら、メモリ使用量はGoogle Chromeより30％少ないという。

また、ミニマルな外観と滑らかさを追求した新UI「Photon」を採用。90以上の言語と60以上の検索エンジンがプリインストールされているほか、切り抜き自在なスクリーンショット機能「Firefox Screenshots」やプライベートモードなどの新機能も盛り込まれている。

文： エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Mozilla： https://www.mozilla.org/