2018.04.05 18:00 更新
2018.04.05 配信
シャープは、表示性能を損なうことなくディスプレイとNFCカードリーダー機能を一体化できる、透明NFCアンテナを内蔵した液晶ディスプレイの開発に成功した。
自動販売機など、ディスプレイ表示が必要になるNFCシステムでは、これまでNFCリーダーを独立して搭載する必要があった。しかし今回開発されたNFCアンテナ搭載ディスプレイを使用すれば、スマートフォンやICカードを直接ディスプレイ上にかざして決済や認証が可能になるわけだ。
これにより、画面上に文字やイラストでスマートフォンをかざす位置やタイミングを表示したり、通信結果を即時報告するなど、より直感的なユーザーインターフェースを実現。複数の機器やICカードとの同時通信にも対応する。
なお想定用途としては、従来のPOSターミナルや自動販売機に加え、オフィス、教育・医療機関、アミューズメント向けなど、これまであまりNFCが普及していなかった分野にも積極的にアプリケーションを提供していくとしている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
シャープ株式会社: http://www.sharp.co.jp/