2018.06.04 17:05 更新
2018.05.31 配信
英Armより、高性能モバイルデバイス向けに提供される、最新プロセッサIPスイートが発表。主力のスマートフォンだけでなくノートPCへの搭載も想定したプロセッサで、従来比で大幅な性能向上と電力効率の改善を達成した。
最新CPUの「Cortex-A76」は「DynamIQ technology」をベースとしたプロセッサで、スマートフォンの電力効率とノートPCクラスの性能を謳う。サイクルごとの命令を増やしたり、メモリレベルの並列度を深めるなど、マイクロアーキテクチャの処理を改善。前世代の「Cortex-A75」との比較で電力効率が40%、パフォーマンスは35%向上した。また、端末側におけるエッジAI/ML処理能力は、4倍以上に向上しているという。
Mali-G76 | Mali-V76 |
グラフィックチップの「Mali-G76」は、ハイエンドクラスのゲームをモバイル端末で駆動させることを想定。前世代チップの「Mali-G72」と比較して、電力効率は30%、グラフィックス性能も30%向上した。また、ML処理でも2.7倍の性能向上を果たしているという。
「Mali-V76」は、4K8K時代のストリーミングを見据えた最新ビデオプロセッサ。最大60fpsの8Kデコードや、60fpsの4画面4Kストリーミングに対応。さらに映画などの4Kコンテンツを4画面で同時再生したり、解像度を落とせばフルHDで最大16画面のストリーミングを同時実行することも可能という。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Arm: http://arm.com/