2018.08.07 11:00 更新
2018.08.06 配信
AMDは、かねてより登場が噂されていたハイエンドデスクトップCPUの新モデル「第2世代Ryzen Threadripper」の製品ラインナップを正式発表。8月13日より順次発売を開始する。
初代では2基のみ有効だったCCXを、4基すべて有効にすることで、コア数は従来の2倍となる32コア/64スレッドへと拡張。さらに今年4月に発売が開始された「第2世代Ryzen」と同じ、製造プロセス12nmの「Zen+」コアマイクロアーキテクチャを採用することで、ブースト時のクロックも引き上げられている。
なおAMDによれば、「Ryzen Threadripper 2990WX」の液体窒素によるオーバークロックで5.1GHz以上のクロックを達成。「CINEBENCH R15」では、シングルCPU世界最高となる7,618cbを記録したとのこと。
AMDの社内テストでは競合となるIntel Core i9-7980XEより最高50%以上高いパフォーマンスを発揮するとしている |
製品ラインナップは「クリエイター&イノベーター」向け「WX」シリーズに属する上位モデルが「Ryzen Threadripper 2990WX」(32コア/64スレッド/定格3GHz/ブースト時4.20GHz/キャッシュ64MB/TDP250W)と「Ryzen Threadripper 2970WX」(24コア/48スレッド/定格3GHz/ブースト時4.20GHz/キャッシュ64MB/TDP250W)の2モデル。
また「エンスージアスト&ゲーマー」向け「X」シリーズに属する下位モデルが「Ryzen Threadripper 2950X」(16コア/32スレッド/定格3.5GHz/ブースト時4.40GHz/キャッシュ32MB/TDP180W)と「Ryzen Threadripper 2920X」(12コア/24スレッド/定格3.5GHz/ブースト時4.30GHz/キャッシュ32MB/TDP180W)の計4モデル展開。
なお第1弾として8月13日に発売が開始されるのは、最上位モデル「Ryzen Threadripper 2990WX」のみ。プラットフォームは従来のSocket TR4がそのまま採用され、既存のAMD X399チップ搭載マザーボードでもBIOSのアップデートのみで使用することができる。
市場想定売価は、最もローエンドな12コア/24スレッドモデルなら649ドル、最上位モデルでも1,799ドルに設定されており、コストパフォーマンスは非常に高い |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/