2018.08.21 10:00 更新
2018.08.20 配信
NVIDIAは新アーキテクチャ「Turing」を採用するハイエンドGPU「GeForce RTX 20」シリーズを発表した。
世界初のレイトレーシング向けGPUとして13日にアナウンスされた「Quadro RTX」シリーズのコンシューマ向けモデルという位置づけで、ビデオメモリにはGDDR6を採用。また従来の50倍の帯域幅を備えるNVLinkによるマルチグラフィックスや、「Quadro RTX」と同様のレイトレーシング技術にも対応する。
最上位モデル「GeForce RTX 2080 Ti」。永らくシロッコファンの外排気クーラーを採用していたNVIDIAのリファレンスモデルだが、「GeForce RTX 20」シリーズではついにデュアルファン仕様へと変更された |
最上位モデル「GeForce RTX 2080 Ti」のスペックは、CUDAコア数4,352基、ベースクロック1,350MHz、ブーストクロック1,545MHz、メモリバス幅は352bit、メモリクロックは14Gbps、メモリ帯域は616GB/secで、GDDR6 11GBのビデオメモリを搭載する。
補助電源コネクタは8pin×2、GPUの最高温度は89℃、消費電力は250W。リファレンスモデルのカードサイズは長さ266.74mm、高さ115.7mmで、クーラーは2スロット厚。なおブーストクロックを1,635MHzに引き上げたファウンダーズエディション(消費電力260W)も用意される。
ミドルレンジの「GeForce RTX 2080」。カードサイズは最上位モデル「GeForce RTX 2080 Ti」と同じだ |
ミドルレンジモデル「GeForce RTX 2080」のスペックは、CUDAコア数2,944基、ベースクロック1,515MHz、ブーストクロック1,710MHz、メモリバス幅は256bit、メモリクロックは14Gbps、メモリ帯域は448GB/secで、GDDR6 8GBのビデオメモリを搭載する。
補助電源コネクタは8+6pin、GPUの最高温度は88℃、消費電力は215W。リファレンスモデルのカードサイズは長さ266.74mm、高さ115.7mmで、クーラーは2スロット厚。なおこちらもブーストクロックを1,800MHzに引き上げたファウンダーズエディション(消費電力225W)が用意される。
今回発表された中では最もローエンドとなる「GeForce RTX 2070」。カード長が他のモデルより約40mm短くなっており、消費電力も控えめだ |
下位モデル「GeForce RTX 2070」のスペックは、CUDAコア数2,304基、ベースクロック1,410MHz、ブーストクロック1,620MHz、メモリバス幅は256bit、メモリクロックは14Gbps、メモリ帯域は448GB/secで、GDDR6 8GBのビデオメモリを搭載する。
補助電源コネクタは8pin×1、GPUの最高温度は89℃、消費電力は175W。リファレンスモデルのカードサイズは長さ228.60mm、高さ112.6mmで、クーラーは2スロット厚。NVLinkによるマルチディスプレイには非対応で、こちらもブーストクロックを1,710MHzに引き上げたファウンダーズエディション(消費電力185W)が用意される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
NVIDIA Corporation: http://www.nvidia.com/