2018.08.22 15:24 更新
2018.08.22 配信
富士通は理化学研究所と共同開発しているスーパーコンピュータ「京」の後継モデルで採用予定の新型プロセッサ「A64FX」の詳細仕様を公表した。
ARM社の「Armv8-A命令セットアーキテクチャ」をスーパーコンピュータ向けに拡張した「SVE」(Scalable Vector Extension)を搭載する初のプロセッサで、幅広いアプリケーションに対応する汎用性、Tofuインターコネクトによる超並列、超低消費電力、メインフレームクラスの高い信頼性などを実現している。
また積層メモリのメモリバンド幅を最大限に引き出すハードウェア技術を採用。CPUの高機能演算処理を効率よく利用することで、アプリケーション実行性能を向上。倍精度(64ビット)浮動小数点演算のピーク性能は2.7TFLOPS以上、単精度(32ビット)ではさらに2倍、半精度(16ビット)では4倍の演算スループットを得ることができるという。
主なスペックはコア数が48コンピューティングコア+4アシスタントコア、メモリはHBM2 32GiB、製造プロセスは7nm FinFET、トランジスタ数は約87億で、ピークメモリバンド幅は1024GB/sec。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
富士通株式会社: http://www.fujitsu.com/jp/