2019.05.31 11:26 更新
2019.05.29 配信
PCIやPCI-Express規格を策定する国際的コンソーシアムであるPCI-SIGより、次世代PCI-Express規格についてアナウンス。かねて発表されていた「PCI-Express5.0」の策定が完了し、最終仕様が公開された。
策定された最終仕様では、帯域幅は片方向32GT/s、x16構成では最大128GB/sを実現する。現在開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2019ではPCI-Express4.0が大きなトピックになっているが、「PCI-Express5.0」はPCI-Express4.0(16GT/s)比で2倍、現在主流のPCI-Express3.0(8GT/s)比では4倍に帯域幅が拡張された。
「PCI-Express5.0」では、信号の整合性とコネクタの機械的性能を向上させるため、電気的仕様の変更も実装。また、従来仕様通りにPCI-Express4.0/3.x/2.x/1.xとの下位互換性も維持されている。
ちなみにPCI-Express4.0はPCI-Express3.0から7年をかけて策定されたところ、「PCI-Express5.0」は前世代から2年を待たずに策定が完了した。比較的早期の新仕様普及が期待されており、人工知能や機械学習、ゲーム、ビジュアルコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングといった高性能市場におけるパフォーマンスが向上する。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
PCI-SIG: http://pcisig.com/