2019.10.01 16:13 更新
2019.09.30 配信
AMDより、優れたセキュリティ性能をもつビジネス向けプロセッサ「Ryzen PRO 3000」シリーズが発表。7nmプロセスの「Zen 2」アーキテクチャを採用したCPUで、最大12コア/24スレッド対応ながらTDP 65Wという高いワットパフォーマンスを誇る。
新しいシリーズラインナップは、「Ryzen 9 PRO 3900」(12コア/24スレッド/最大4.3GHz/L2+L3キャッシュ70MB/TDP 65W)、「Ryzen 7 PRO 3700」(8コア/16スレッド/最大4.4GHz/L2+L3キャッシュ36MB/TDP 65W)、「Ryzen 5 PRO 3600」(6コア/12スレッド/最大4.2GHz/L2+L3キャッシュ35MB/TDP 65W)の3モデル。AMDによれば、データ処理性能は競合製品との比較で最大約127%優れるほか、「Ryzen 9 PRO 3900」と「Ryzen 7 PRO 3700」は競合と同等の消費電力で2倍高速という。
また、「AMD GuardMI」テクノロジーを備えたセキュリティ・コプロセッサを内蔵。システムメモリ全体を暗号化してコールドブート攻撃を防ぐ「AMD Memory Guard」もサポートしている。
Radeon Vegaグラフィックスを内蔵したAPUも発表。「Ryzen 5 PRO 3400G」など「Ryzen PRO 3000」シリーズ4モデルと、「Athlon PRO」シリーズの「Athlon PRO 300GE」が新たにリリースされた。
主な仕様は、「Ryzen PRO 3000」シリーズが「Ryzen 5 PRO 3400G」(4コア/8スレッド/最大4.2GHz/L2+L3キャッシュ6MB/TDP 65W)、「Ryzen 5 PRO 3400GE」(4コア/8スレッド/最大4.0GHz/L2+L3キャッシュ6MB/TDP 35W)、「Ryzen 3 PRO 3200G」(4コア/4スレッド/最大4.0GHz/L2+L3キャッシュ6MB/TDP 65W)、「Ryzen 3 PRO 3200GE」(4コア/4スレッド/最大3.8GHz/L2+L3キャッシュ6MB/TDP 35W)。「Athlon PRO 3000」シリーズは「Athlon PRO 300GE」(2コア/4スレッド/最大3.4GHz/L2+L3キャッシュ5MB/TDP 35W)のみリリースされている。
グラフィックス・コンピュート・ユニットは、「Ryzen 5 PRO」が11基、「Ryzen 3 PRO」が8基、「Athlon PRO 300GE」は3基を内蔵する。
なお、「Ryzen PRO 3000」シリーズと「Athlon PRO 3000」シリーズを搭載する製品は、HPとLenovoよりリリース予定。グローバルにて、エンタープライズ向けデスクトップPCが2019年第4四半期に出荷が開始される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
AMD: http://www.amd.com/