2019.10.07 22:00 更新
2019.10.07 配信
AMDは、製造プロセス7nmの最新グラフィックスアーキテクチャ「RDNA」を採用するミドルレンジGPU「Radeon RX 5500」シリーズを発表した。
今年7月に発売が開始された「Radeon RX 5700」シリーズの下位に位置づけられるモデルで、デスクトップPC向けの「Radeon RX 5500」シリーズに加え、「RDNA」アーキテクチャでは初のノートPC向け「Radeon RX 5500M」が用意されている。
製造プロセス7nmを採用する「Radeon RX 5500」シリーズ。「Radeon RX 480」からダイサイズは大幅に小型化された |
ターゲットにしている解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)で、14nm世代の「Radeon RX 480」との比較では、GPU性能が+12%向上している一方で、消費電力は30%も低下し、ワットパフォーマンスは1.6倍に。またチップのサイズは221m㎡から158m㎡へと縮小され、ダイサイズあたりの性能は1.7倍に引き上げられている。
これにより重量級の「AAAゲーム」でも高画質設定で最高60fps超え、「eSPORTゲーム」では最高90fpsを超えるフレームレートを実現可能。なお対抗となるGeForce GTX 1650シリーズとの比較では、デスクトップ向けが最大37%、ノートPC向けが最高30%高い性能を発揮するという。
また「RDNA」アーキテクチャで追加された、画像を鮮明に表示できるオープンソースキット「AMD Fidelity FX」や、表示ラグを抑える「Anti-Lag」、垂直同期技術「Radeon FreeSync」などの機能にも対応する。
主なスペックはデスクトップ向けが、ゲームクロック最高1,717MHz、ブーストクロック最高1,845MHz、処理性能は最高5.2TFLOPS、ビデオメモリはGDDR6で、容量は最大8GB。ノートPC向けが、ゲームクロック最高1,448MHz、ブーストクロック最高1,645MHz、処理性能は最高4.6TFLOPS、ビデオメモリはGDDR6で、容量は最大4GB。その他スペックは共通で、バスインターフェイスがPCI-Express4.0、トランジスタ数は64億、コンピュートユニット22基、ストリームプロセッサ1,408基、メモリバス幅128bit。
なおAMDによれば、デスクトップ向けグラフィックスカードはASRock、ASUS、GIGABYTE、MSI、PowerColor、SAPPHIRE、XFXなどから、搭載ノートPCはMSIなどからいずれも2019年第4四半期中に登場する予定だ。
グラフィックスカード単体の他、ノートPCやデスクトップPCの投入も予定されている |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/