2019.12.02 17:00 更新
2019.12.02 配信
富士通は、理化学研究所と共同開発した新型スーパーコンピュータ、「富岳」の第1号機の出荷を開始した。
「富岳」は、ARM命令セットアーキテクチャーベースに開発された高性能CPU「A64FX」15万個以上を、高速ネットワーク「TofuインターコネクトD」で接続して構成される超大規模システム。
先代の「京」との比較で、アプリケーション実効性能は最大100倍に達しながら、消費電力は約3倍程度に収まることを目指し開発。そのプロトタイプモデルでは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に関する国際会議「SC19」において、優れた消費電力性能を示すGreen500で世界1位を獲得している。
今回出荷された第1号機は、この「富岳」を成すコンピュータラックのひとつで、今後も順次、理化学研究所の計算科学研究センターに向け出荷・納入され、設置・調整を実施。2021~2022年頃から文部科学省との共用開始を目指しているという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
富士通株式会社: http://www.fujitsu.com/jp/